2010年08月18日

夏の夜のミニピン怪談・その5 by仮父

まあまあ…小夏とは、そんな不思議犬でした。
勿論、4回に渡り書いた内容は全て「マジ」です。
 「オラ、嘘言ってね〜ですだ〜!」の世界。

最終回の今日は、別に怪談では御座いません。
小夏の死後、仮父が見た「夢」のお話です。

日頃、不信心&自堕落な人生を送る仮父ですが…
小夏が12月1日に亡くなって以降、
遺骨に向かってお線香を焚き、
 「成仏しろよ〜、お前は強烈だから迷うと怖いしさ〜」
と毎日合掌していたのです。

ある晩、夢を見ました。
仮父が門を出ると、坂の下に小夏が立っています。
「小夏!」と呼ぶと、走って来て足元に蹲りました。
仮父は小夏を抱き抱え、家に走りました。
 「おい、嫁〜ッ!小夏が帰って来たド〜!」と。
もう嬉しくって、嬉しくって!
夢の中では、多分ガチで泣いていたと思います。
ところが、門を入ってすぐの柘植の植込みの所で、
腕の中の小夏はスウ〜ッと消えてしまったのです。
…夢は覚めました。

カレンダーを見ると3月10日…死後100日目かよ…。

仮父は夢で見た植込みに遺骨を埋める事にしました。
柘植を引っこ抜き、土を盛り、芝桜を植え、
手ごろな石を幾つか運んで来て遺骨を埋葬しました。

それが、現在クピがチッコをかけている小夏墓苑です。

クピ「そ、そういう経緯は、早く言ってよね〜」
仮父「言わなかったっけ?」
クピ「初めて聞いた〜もう、怖い〜私、祟られない?」
小夏「もう手遅れじゃ〜既に祟っておるわ〜!」
クピ「キャ〜!ごめんなさ〜い!」
    と逃げて行くクピィ。
仮父「これ小夏、クピをビビらすんじゃない!」
小夏「エヘヘ、ま、いいじゃない…私、幽霊なんだし」

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      小夏墓苑とクピィ。


タグ:小夏 怪談
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2010年08月17日

夏の夜のミニピン怪談・その4 by仮父

小夏は平成20年の12月1日に17歳で亡くなりました。
12月1日…これって仮父の亡父の祥月命日なんですよね〜。

亡父は晩年の16年間、家で辛い闘病生活を送りました。
小夏の存在で、どれほど癒されたか知れません。
小夏は頑固で、気が強く、それは強烈な犬でしたが、
寝たきりの父にだけは、何故か従順で優しかったのです。
父の祥月命日に逝った小夏…これ、偶然ですか?

更に…
仮父は10年程前の12月1日、現在の仕事を始めました。
その仕事関係で新人賞を頂いたのが12月1日だったんです。
ま、仮父にしてみれば人生の転機でしたからね…ウムウム。

小夏の奴…「ど〜せ死ぬなら、12月1日にしよう!」と
狙っていたよ〜な気がします…ホント、そういう奴でしたから。

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      仮父の腕枕で眠る小夏。
タグ:小夏 怪談
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2010年08月16日

夏の夜のミニピン怪談・その3   by仮父

15年程前の事です。
当時2歳くらいだった小夏が、急に体調を崩しました。
母が慌てて獣医さんへ連れて行ったのです。
ところが折悪しく、掛かり付けの獣医は往診中で不在。
仕方なく、初めて掛かる獣医科へと参った訳です。

その新しい獣医さんは…やや、ワイルドな方でした。
小夏が最も苦手とするタイプです。
小夏は、怯え、唸り、失禁までした由。

さて、その頃…仮父は、居間で読書中でありました。
そしてハッキリと聴いたのです。
「ピチピチピチ」
傍らの板の間の上を小夏が歩く聴き慣れた爪の音。

現在、クピやクロは美容師さんに爪を切て貰っています。
でも小夏は、仮父が切ってやっていたンですネ。
深く切ると怖いので、伸びた爪先だけチョン切りでした。
だから板の間を歩くと「ピチピチピチ」と音がしたもの。

その時、小夏の姿は見えず、その足音だけが…暫く続いたのです。
流石に「ゾッ」と致しました。

帰宅した母に確認すると、
丁度、失禁していた頃に仮父は足音を聴いていたらしい。
小夏が一番頼りにしていたのは、
多分、仮父でしょうから…恐怖に駆られ、
仮父の元に魂だけが逃げ帰って来たのでは?
今は、そのように考えております。

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      パパ(仮父)の胸の上で遊ぶ小夏。

タグ:小夏 怪談
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2010年08月15日

夏の夜のミニピン怪談・その2 by仮父

自慢じゃないですが、仮父には霊感がありません。
お化けも、UFOも、火の玉も…全く見た事ないです。
そう、あの日までは…

クロ「ギャンギョ〜ッ!」
クピ&仮父「わ〜ッ、驚かすな〜!」
クロ「フフフ、少し気分を盛り上げようかと…」
仮父「え、演出は無用だ!今夜はマジに出た話だぞ…」
クロ&クピ「や、やっぱ…で、出ましたか…」

霊感ナシの仮父ですが、
魔犬小夏と一緒だと、何故か不思議な目に遭います。

10年程前の夏の日の午後。
仮父は小夏を連れ散歩に出ました。
極楽寺近郊の森の中を歩いていた時の事です。
小夏が、ブレーキをかけ、一歩も前に進みません。

仮父「どしたの?チッコか?」
小夏「パパ…此処は、駄目だよ…帰ろうよ」
仮父「何言ってんだ…いつもの散歩コースだろ?」
小夏「でも今日は帰った方がいいよ…」
仮父「ハハハ、お前らしくもない…何をビビッ…え?」

フト顔を上げると…
大木の陰からこちらを覗いているオッサンと目が合いました。
小柄で痩身…ガウンか着物を着ています。
そして…オッサンの体は…
背景の木々が透けておりましたァ…ワハハ。
鈍感な仮父も「こりゃ、まずい!」と急遽撤収。
小夏と森の中をダッシュして、お家に帰りましたとさ。

ま、これだけの話ですけどね。
その代わり、嘘、誇張は一切交えておりません!

恐るべし、鎌倉!
恐るべし、魔犬小夏!

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   魔犬=魔を祓う犬だものね、たのむよ〜。


タグ:小夏 怪談
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2010年08月14日

夏の夜のミニピン怪談・その1 by仮父

夜、一人PCに向かってますでしょ。
フト見るとクピィと目が合ってドキリとします。
暗がりからジ〜ッと無表情に見つめられると、少し怖い。

クピ「ヤダ、オト〜サンたら〜私を怖がってど〜すんの?」
仮父「そりゃ…そうなんだけど」
クロ「そうなんだけど…何なのさ?」
仮父「お前等が来る前に飼ってた、小夏の事なんだ」
クピ「ああ、門のトコにお骨が埋まってるミニピンでしょ?」
仮父「実は、アイツ…魔犬でさ…」
クロ「魔犬?…お化けとか、妖怪とか…そう言う意味?」
仮父「そうそうそう」

12年前、仮父の母は命掛けの大手術を受けました。
集中治療室内で、麻酔から覚醒して以降、
回復して一般病棟に移るまでの期間、
小夏がズーッと母の腹の上に乗っていた由。
母に背を向けて座り、人が来る毎に低く唸る。
でも、看護師さんやお医者には、何も見えないンですよ。

「ま、私を護ってくれていたんだろうかね?」

とは退院後の母の感想です。
嘘、冗談、ハッタリとは無縁の母…言葉に信憑性アリ!

勿論、当時、小夏は家で元気に暮らしておりました。
もし母が見た小夏が(幻覚でなく)霊的なモノだとしたら
「生霊」と言うのかな〜と今は思っております。

クピ「わ〜、小夏さん…凄〜い!」
仮父「それ以外にも、小夏絡みで幾度も変な事がな…」
クロ「どんなこと?どんなこと?」
仮父「ま、それは追々、話してあげましょう」
クピ&クロ「ケチ〜!今、聞かせろ〜!」

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長生きの猫は化け猫になると聞きますが、ミニピンはどうなのか?


タグ:小夏 怪談
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