2011年01月05日

パニック対処法・その4(終)

保護犬の中には外に出たことが無くて、
散歩を知らない犬もいます。
クロスケ(旧梅丸)は我が家に来た当初、
散歩が出来ませんでした。
リードを付けて歩かせようとするとパニックになりました。
目は吊り上がり、牙を剥いて唸り、
リードを噛み切ろうと暴れました。
叱ろうが、リードで信号を送ろうが、
どうにもなりません。

今回は、仮父母がやった暴れパニックの対処法です。
クロスケはこれで暴れをやめ、散歩大好き犬になりました。

4、暴れて手がつけられないとき

まず、飼い主が冷静になり、リードをしっかり握ります。
ここで心構えは2点
・犬を諦めさせて、暴れを止めさせる。
  犬が諦める=飼い主を信頼して従う、ということ。
・犬に勝たせない、最後に勝つのは必ず飼い主。
  犬が「飼い主は強くて頼もしいリーダーだ」と分かるように。

(1)犬が疲れるまで、好きに暴れさせる。
   リードを噛み切られないように、リードの位置を調整しつつ
   飼い主はガマンしてそのままでいること。
   声は掛けない。余計に興奮させるから終始無言で。
   小型犬でも疲れるまで10〜20分かかると思います。
(2)このとき犬の表情をよく観察してください。
   疲れて静かになると、
   パニクった時より少し穏やか表情になります。
(3)静かになったら、リーダーウォークしてみます。
(4)まだ暴れるようなら、(1)から繰り返し。
   暴れずに飼い主に付いて歩いたら、
   犬が諦めて、飼い主が勝ったことになります。
   表情はより穏やかになってるはず。
(5)歩けたら誉める。

(1)では暴れさせましたが、
リードを踏んで地面に寝せる方法(1')もあります。

(1'-1)飼い主はリードをしっかり持ち、
(1'-2)さらにリードの付け根(首輪の近く)を片足で踏んで、
    犬の顔を地面に付ける。このとき「キャヒーン」と鳴くが、
    これは「ビックリ声」というやつで、
    痛みがあるわけでもなんでもないので、ひるまないこと。
(1'-3)犬は5〜10分くらいは寝たままバタバタ暴れるが、
    犬が暴れるのを諦めて静かになるまで、
    飼い主はガマンしてそのままでいること。
    声は掛けない。余計に興奮させるから終始無言で。
    (2)につづく。

この対処法も
原ますみさんのブログ、セミナー・セッションの内容を参考にしています。
原ますみさんの動画
Doggies 911-Dog trainer Masumi-(youtubeが開きます)
の1:45〜2:20でリードを踏んで諦めさせている様子が見られます。
(ちょっとコマ切れなんですが)

次回の日本セミナー・セッションは2月に開催されます。
申し込みは原ますみさんのブログでどうぞ。

0715renshu01.jpg
仮父の周りをぐるぐる回るクロスケ。
疲れたところで歩行練習を始めます。


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2011年01月03日

パニック対処法・その3

クピィとクロスケ(旧梅丸)はビビリ犬なので、
怖いものに遭遇すると逃げろスイッチが入ります。
クピィは、駐車しているバイク、風にそよぐノボリや提灯。
クロスケは犬の吠え声、大工さんの音。
ビクッとして飛び退き、
目玉を剥いて走り出してしまいます。
リードをよく掴んでないと飛び出し事故になります。
リードを掴んでいても逃げようとして暴れだします。

今回はビビリ犬が逃げ出す「ビビリパニック」の対処法です。

3、何か物や音にビビッて逃げ出したら

まずは飼い主が落ち着いて、リードを短く持ちます。
ビビリの場所から4,5m離れてもOK。離れすぎはダメ。

(1)保護犬が少し落ち着いたら、ビビリ場所まで戻る。
(2)再び保護犬はパニックになるので
   飼い主はしゃがんで、犬を座らせて横抱きにする。
   または股の間に犬を入れる。(対処法その2と同じやりかた)
(3)保護犬の体をさすって、落ち着つかせる。
   保護犬に余裕があれば、周りを観察させて、
   吠えられても犬は襲ってこないこと、
   音がしてもなんでもないこと を分からせる。
(4)落ち着いたたらその場を離れる。
(5)少し離れたら、またビビリ場所に戻って繰り返す。

数回やると慣れてきて、
立ったままでもそこではビビらなくなります。
仮母はクロスケの「吠えられ散歩コース」でもやりました。

この対処法は、
原ますみさんのブログ「ペットショップの犬」2008年4月7日
を参考にしています。
吠えられパニック犬を吠え掛かりに慣れさせるため
何度も吠えられ場所に連れて行くトレーニングが書かれています。
どうぞご一読を。

次回はパニック対処法・その4です。

1215nihiki03.jpg
クピィは工事の音にビクビクして歩いてます。
仮父を信頼して付いて行く、という感じです。


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2011年01月02日

パニック対処法・その2

パロ(旧大ちゃん)は大きな犬、小さくても元気な犬が怖いです。
パロは犬が寄ってくると逃げたくて暴れます。
息が荒くなり、目をむいて、リードを引っ張り、
非常に取り乱した様子、すなわちパニックになります。

犬に慣れてもらうために「挨拶練習」をしたのですが
パロは毎回パニックになります。
今回は、仮母が行った「犬怖いパニック」の対処法です。
(小型犬にのみ可能です、すみません)

2、よその犬に興奮して逃げようとしたとき

まずは飼い主が落ち着いて、リードを短くたぐって持ちます。

(1)しゃがむ。このとき片膝を地面についてもOK。
(2)太ももの間(股の間)に保護犬を入れ、
   逃げ出さないように、ハーネスを掴んでおく。
   犬に周囲を観察させて、興奮が収まるまで待つ。
(3)相手犬が寄ってきたら
   飼い主は姿勢を変えずに、しゃがんだまま
   保護犬の胴を押さえてお尻を相手犬に差し出し
   相手犬に嗅いでもらう。
(4)保護犬に余裕があれば、保護犬に相手犬を嗅がせる。
このとき飼い主は「これが普通だ、何も怖いことは無い」と平常心で。
「おーよちよち」的慰めはさらにパニックになるのでしない。

(1)(2)が興奮を治める過程、
(3)(4)が挨拶過程です。
飼い主の股の間がシェルターとなるので、
保護犬が安心できます。

この過程を繰り返して
 相手犬は自分を攻撃しないこと、
 よその犬がいても怖くないこと
を保護犬が分かってくれればOKです。
しかし、この状況に慣れるまで
保護犬も飼い主さんも大変かと思います。
飼い主さんは腰を痛めないようにご注意くださいね。

パロの場合、
静かな犬と一緒にいられるようになるまで
2週間くらいかかりました。

0102dai01.jpg
パロを股の間に入れ、ハーネスを掴んで挨拶させてます。
静かな犬にやっと慣れてきた頃です。
(画像はコバ君のお母さんからお借りしました。)


次回はパニック対処法・その3です。


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パニック対処法・その1

犬のパニックは
逃げろスイッチのような軽いものから
流血咬み合いの重篤まで、
程度はいろいろです。なのですが、
我が家ではビビリ犬・怖がり犬ばかりだったので、
ご紹介するパニック対処法は、
ビビリ犬・怖がり犬向けで
程度の軽いパニックへの対処法です、すみません。


1、飼い主が冷静になる

保護犬が逃げ出そうとしたり、暴れだしたりしたら
まず飼い主が冷静になります。
パニック防止の工夫・その2でも書きましたが
飼い主が興奮すると、
犬も興奮してしまい、パニックがひどくなってしまいます。
緊急に助けを呼ぶ以外には、
大声で犬に怒鳴りつけたり名前を呼んだりせず、
できるだけ無言で。

怖がっている犬に「あーよちよち」的な慰めもダメです。
犬の不安を煽ってしまい、さらに興奮してしまいます。
この「不安のトランスファー」については
原ますみさんブログ「人間のトレーニング」2006年6月11日
に書かれています。
喧嘩している犬を大声で叱った結果
も書かれているのでご参考にしてください。

「パニクって来たな」と思ったら、
冷静に平常心で対処法の次のステップに進みます。

次回は、よその犬に興奮して逃げようとしたとき
に仮母がしている対処法を紹介します。

1014masumi1.jpg
2010年9月の原ますみさんのセッションで。
黒い犬はパニクって暴れて抵抗している状態です。


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2010年12月31日

パニック防止の工夫・その4(終)

今回の工夫2点は、仮父母の努力項目です。

5、飼い主の斜め後方を歩かせる(リーダーウォーク)
しつけ本に出てくる散歩のさせ方です。
引っ張り防止、権勢症候群防止などの効果のほか
犬が興奮しにくくなるという効果もあります。
保護犬の斜め前方に飼い主がいるので、
犬の前方視界が狭まって、犬が興奮しにくくなるのです。

実は、仮母が下手なために、
クピィは斜め後方を上手に歩けません。
引っ張らずに横を歩きますが、前に出がちなんです。
ビビリ犬なので、住宅地の角で犬同士がばったり・・・・
という状況は避けたいです。もっと練習しないといかんなー。

6、よその犬に慣らせる、生活圏のいろんな場所に連れて行く
ビビリ犬・怖がり犬は何でも怖くて興奮します。
社会性のない保護犬は、外の世界に慣れることで
ビビリ→興奮→パニックを防止することが出来ます。

でも、怖いものには慣れるしかないんですよねー。
「なーんだ大したことないんだ」と犬が分かるまで
何度も経験させなくては。飼い主には忍耐が要りますね。

クピィ、クロスケ(旧梅丸)、パロ(旧大ちゃん)は
よその犬を怖がります。
3匹は犬友たちとの挨拶練習に何度も行きました。
しかーし、3匹は相変わらず「犬怖いよー」のまま。
3匹の信頼を得て「仮母に従っていればこの場は大丈夫」
というようにもならず・・・・至らぬ仮母です。

場所についても、仮父母家周辺になれたら、
少しずつ行動範囲を広げて
どこへでも散歩できるようにしています。
散歩コースをちょっと変えただけで
怖がって歩かないのでは困るからです。
だって、新しい飼い主さんのところで散歩できなくては
飼い主さんが犬生活を楽しめないものね。

原ますみさんのブログ「恐怖症(PHOBIA)」2007年11月11日
に、音過敏症の犬との散歩訓練が書かれています。
とても参考になります。

仮父母のパニック防止の工夫はこれでおしまいです。
次回はパニック対処法・その1です。


1211dai02.jpg
挨拶練習中のパロ。ビックリ顔です。
逃げたくて身悶えしてるのを、仮母が慣れさせてます。


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